というわけでついに向き合う時期がやってきました。

できれば記憶から消してしまいたいし、本当は無かったということになったらどれだけいいかと思いますが、しょうがない。

せめて後の人生なり仕事なり会社なりに伝え活かすことが最低限の務めと思う次第です。

 

そう(一部の人にはお馴染み)、出島です。

 

なかなか面と向かって省みることが出来なかったわけですが(心のダメージ的な問題で)、新年度を迎えるにあたりこのタイミングで頑張ってみようと思います。

とりまとめますと、僕の悪い所と、僕が出来ないことと、僕の環境の問題点、とにかく自分に関する悪いことの波長がちょうど合わさって露呈してしまった、と言えます。

 

僕の一番の悪いところは立ち上がりが遅いこと、所謂スロースターターです。閃かないものはしょうがないんですが、やはり保険が必要です。

とくにPMの場合は試行錯誤の機会が極端に少ないので、予測の精度を相応に上げるか、保険を数打っておくかあるいはその両方が必要になる、と改めて痛感しました。

件の出島では、予測の精度がガタ落ちしている状態に気づくことが出来ず、かつ、保険の用意が間に合いませんでした。

 

自分が出来ないことは出来る人にやって貰えばいいのですが、「やってもらう」ということがまだまだ出来ないわけです。

ここ何案件かお願いしている3Dのモデラーさんとはある程度意思の疎通ができるようになってきましたが、「イメージを具現化してもらう」というのは本当に難しいものです。

出島の案件では、当初から大変な見込みではありましたので、アルバイトさんに入ってもらう算段で準備を進めていました。もう少し難度の低い案件から段階的に制作に携わってもらったわけです。

が、これをうまくコントロールすることが出来ませんでした。どうやら見極めが上手くないらしい。出来る出来ないもそうですが、時間の感覚に一番苦労しました。

裁量を持つ発注者とアルバイトさんなので、取り組む感覚は全く異なります。と、理屈ではわかっているつもりでも、「明日にはあがるだろうな」と思っている作業が、1週間経っても形にならないもんだなというのも今回痛感したひとつです。

頼むこと、頼み方を吟味して、それなりの猶予をみておかないと、作業スピードが何分の一かになってしまうので地味にきついとこれまた痛感した次第です。

 

日々の環境にもやはり問題はありました。弊社、結局のところチームワーク(個々が良かれと思った行動の集まりがそれというあのアニメのあれ)が生命線なのですが、それもままならない感がこの時期最高潮に達していたと思います。なんか忙しい感じがして、なんか人がいない感じがして、なんか大変な感じがしていました。

という波形が長崎は出島のその眼前で重なってしまったわけですが。

 

予測の精度が低く想定を大外ししたうえに保険が全然足りない状況です。

チームの総力を挙げて切り抜けなければならないピンチですが、現実的にデータを形にできる状態にある人間が僕しかいない状況です。

他のみんなはみんなで、会場の仕込みに奔走しているわけです。

長崎入りしてから2日間は一人でこもって作っていましたが、ちょっと色々限界なわけです。ひとつ思うと15分くらい飛ぶわけです。一瞬で6時間とか経ってしまう感じで、焦ったらマジで終わるなと思いながら超焦ってる感じです。

 

というわけで、一人では全く歯が立たなくなってしまって、皆に無理言って作業部屋を用意してもらいました。加えて、日中の作業から引き続きで夜通しの手伝いというか応援を請うたわけです。

自分の意思ではもう太刀打ちできなかったので、とりあえず人の気配が必要だったのです。

実際、何を描いてくれたり、何を作ってくれたりはそんなに重要ではなく、単純に助けてもらった感じでした。

精神と時の部屋のようになってしまった大部屋での一夜も、あっという間にお昼になってしまって、いよいよもってやばいわけです。

 

整ったプレビューすらできないという、まさに絶体絶命です。諦めるつもりは毛頭ないものの、つもりがないだけで諦めたくないのに諦めてしまいそうな紙一重まで近ずいたのかなと思います。

そんなタイミングで、催しの責任者が見に来てくださいました。

本当に申し訳なくてどんな修羅場になるかと思いましたが、一言も責められませんでした。

「責任は俺がとるからキツいだろうが頑張ってくれ」なんてリアル(現実)でリアル(本気)の言葉をリアル(そのまま)に受け取ったのははじめてではなかろうか。

まあ泣きますよね。今となってはなんでかわからないけど。申し訳ないんだか情けないんだか。

泣いてる暇もないのでそのまま手を動かし続けて、形になりそう(あとはPCが壊れなければ2時間後にはファイルが出来上がっているだろうか)な目処が立ったのが本番の3時間ほど前でしたでしょうか。

今考えても、再現性のない作業スピード、どうやってやったのかほぼ思い出せません。正直、今でもそのとき作った素材を省みるのは気が乗りません。そのせいもあって、コンテンツの内容についての反省を活かしていくのはもうちょっと長い道のりになりそうです。

 

関係各位に思い出したくもないほどのご迷惑をかけ、弊社のみならずはるばる新潟・群馬からのPMチーム(新潟照明さん、LASTISMさん)にはプラスのご心配をかけてしまいました。

僕が責任を取れる、なんていう話ではない状況になってしまって、それでも矢面に立っていてくれた社長に会わす顔もないのですが、本当に本当の最悪だけは免れて良かった。幸運としか言いようもないですが。

 

というひどい失敗※1の経験なんですが、過ぎたことはしょうがなく。僕にできるのはこの経験を活かすことだけなわけです。

※1追記:新潟照明さんの機材と現場設営は完璧でしたし、お祭りの運営に長けている長崎市さんの取り仕切りはすごく勉強になる素晴らしいものでしたし、この企画を作った皆さんの力はお客さんに喜んでもらうに十分で、結果すごく喜んでもらえたものでした。
現場に楽しんでもらえている空気が出来ていたことに心底ホッとしました。
それだけに、いらぬご迷惑をかけてしまった「桑原が担った部分のひどい失敗の話」ってことでどうぞよろしく。
結果オーライでケロッとしとるわけにもいかんのです。

ちょっとのことでもなんでも、「出島」を回避できる可能性が高まるように、身の回りの全てに目を向けていかなければなりません。

 

というわけで、「出島」の様子も垣間見れるであろうUXさんの番組。

こわごわ見て見ますとも。

http://www.uxtv.jp/yakei/