というわけで、ちょっと話題になってる「この世界の~」見てきました。速報はこちら

といっても、上映館数が少ないらしく、新潟市もイオンの西でしかやっていません。

行くだけでも結構な距離なので、いろいろ作戦を練った挙句、最終上映に。

 

声優主演がのんということで、それで話題なのかなくらいに考えていまして。

火垂るの墓とかはだしのゲンとかも、実は通しでじっくりちゃんと見てないので、戦争ものアニメと言われてもピンとこないところもあります。

先日も、長崎の原爆資料館を見学したり知る機会は少なからず、でも身近に感じ実感するには至らず、という感じだったんでしょうね今思うに。

 

…本編視聴後…

 

ありやりやー。

戦争になった時に自分がどう思いそうかくらいはすごい精度で予感できた気がする。

これはもう民話ですね。山の裾野に住んでたあそこんちのひいばあちゃんの話。

瀬戸内の昔の暮らしなんてこれっぽっちも知ってるはずがないのですが、なんでしょうアホみたいに懐かしい。

おばあちゃん、こういう感じだったな、とか。

アニメなんてテレビと違って偶然映っちゃったというものがないんです。

絵になって居るということは、意図をもって描かれたということなんですが、その意図の数々の迫力たるや、ビビります。

あとあと関連記事を見てわかるんですが、モブが居ないんです。そこに居るであろう人たちがそこにあるであろう街の中で暮らして居る様子、必然性のかたまりを、何故かさらっと描いて居る感じはびっくりします。

 

この映画、原作があるということを知り、早速紀伊国屋書店に行くも、在庫なし。

アマゾンを見るも欠品。。

もしかして映画公開特需で入手困難かと思いましたが、ジュンク堂で無事ゲット。

映画で見て、絵柄は好みだなと思っていたのですが、原作もいろいろびっくりでした。

まず、映画も原作もどちらも面白くてびっくり。

特に印象的なのは、日常ものなのに謎のハイテンポで息をもつかせぬ映画版、なんですが、原作、ばかっぱや。

ドラえもんの2コマ落ちの大人版みたいな感じ。最低限の勉強しておいて良かったー。

人生で初めて社会の授業、近代史とか役にたつもんだなと思いました。

知らないとわからない、楽しめないってのが結構あります。

が、僕が楽しめなくても本の中の彼らの生活は続いて行くので、覗き続けることはできます。

「わかりやすく説明してくれる役者」だと興醒めするたちなので、このテンションは非常に好ましいです。

 

たまにコマの外に手書きの解説というかウンチクが書かれていることがあるんですが、これが好きなんです。

攻殻機動隊も書き込みが多くて、そのおかげでアニメ版より原作の方がだいぶ好きです。

この世界の片隅にも、日本語字幕上映の設定があって、初めはなんでだろうと思ってましたが、一度見て納得しました。

自分の状況を解説してから決意を絶叫するような主人公はでてこないので、普通の会話のニュアンスを汲み取り損なうと、エピソード一つ丸々ハテナになってしまうくらいなので、疲れて注意力散漫な時は視聴注意です。

 

結局アレヨアレヨと3回見てしまったのですが、それでもどうしても一箇所意味不明で、原作を見てようやく理解できた場所があるくらいです。

この映画版と漫画版の関係性もすごく楽しいので、比較おすすめです。

ただ、映画版で丸々カットになっている事柄とその関連事象というのがあって、ものすごく細かいヒントというか事実の描写が残ってるんです。

監督のインタビューで「原作に目を向けてもらうためにわざと」と言っていた、みたいなネット記事を見たんですが、まんまと。

そこがそれか、みたいな発見というか、誰がなんと言おうとこの世界はこうなんだなという凄みを感じます。

 

そしてとにかく、のんがやばい。

まあヤバイ。他の声優さんもヤバイ。声劇として聞いたことないくらいびっくりです。

全般的にジブリか、ていうか、ジブリではないんだけど、的な存在感を感じてしまいました。

生きてるうちに何十回見るんだろうか、みたいな。

息子殿も連れて見に行ったんですが、「ちょっと怖かった。面白かった。あの子はどうなっちゃったの?」みたいな。

思ったよりちょいちょいちゃんと見てるようでした。

 

以上諸々含めて、BD版出たら買ってしまうでしょう。

地上波で流れるかどうかあれですが、作品自体は息の長い、ずっと大事にされるものなんだろうなと思います。

ちゃんとこんな風に作り物に向き合うことが出来るようになりたいと思います。