というわけで、現在のラ・フォル・ジュルネ新潟に関連して、プロジェクションマッピン演出を行っているわけです。

今回は製作期間中のスケジュールの問題もあって、いつになくたくさんの部分を外部にご協力いただいています。

昨年、新潟で国際規模のマッピングコンテストが行われたのですが、その時のファイナリストの面々、Artcodeさんとhalmakiさんにご協力いただきました。

で、結構な割合で素材を作っていただいていて、僕の方で作っている素材やシーンと合体させるという作り方だったわけです。この時、どんな素材をどんな風に作るのか、製作者同士で意思の疎通を図るものとして絵コンテなんかを使ったりします。

また今回は、コンサートの主催側から映像的な要望も細かく届いていましたので、「こんな風になると思いますよ、しようと思いますよ。」と伝えるものも必要だったので、ここでも絵コンテが大役を担うわけです。

まあ実際、製作者本人以外には映像なんて動いてみないとわからないし、プロジェクションマッピングなんて射ってみないとわからないので、コンテに追加してあーだこーだ口頭で説得を試みるわけですが。

そんな背景もあり、今回は結構頑張って絵コンテをねったわけです。iPadとApple Pencilも良かったし、アニメーションのアプリも役立ちました。手書きでぱっと、書けて・データになって・まとまって、っていうのがちょっと便利です。

なので今回の指示関連書類はほぼ手描きで時短できました。

絵コンテを元した様子。なかなかの再現度です。

もちろん絵コンテままでは面白くない所も多いので、流れができてから数々の微調整を加えていきます。最終形はぜひ現地で、ナマでご覧いただけるといいかなと思います。寒いのですが。。。暖かくして散歩がてらにお越しください。

加えて、今回はいつもの屋外投射に加えて、りゅーとぴあコンサートホールでの投射も行っています。

公演と公演のあいま、開場になってから開演までの時間を、ピクニック気分で自然の中のようにリラックスできるように、という趣旨の演出です。

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こちらはこちらで、いわゆるエンターテインメント系プロジェクションマッピングとはコンセプトが異なるものになるので、いろいろな問題がありました。

中でも最大の課題は、「客入れ=場内が明るい」。

りゅーとぴあは公共の施設なので、お客さんの安全を守るためのルールは厳しく決まっています。

プロジェクションには致命的ですらあります。なんとかいろいろな対策やアイデアを考えて制作にあたります。といっても明るさにはなかなか勝てないわけです。

しかし、ここで事態が動き始めます。これまで1~2ヶ月間にわたって何度も要望してきたものの叶わなかった「場内を暗く」しようという動きです。

halmakiさんがガッツリ仕上げてくれたイラストが、ぼやっとしか見えないのはもったいないし、何よりお客さんに見せるのが憚られる、ということで少しですが暗くしてもらえることになりました。

そういえば3年前初めての県民会館でも、街灯が明るいということで「消せない街灯」が消えたっけ。

こんな感じで、僕らの手の及ばないところが、誰かの頑張りだったり機転だったりでちょっとづつ良くなっていくのが現場の醍醐味ですね。元々想定して用意周到にしなければならない部分はもちろんありますが、現場で出来上がっていく方が勢いがあることもあります。

絵コンテや実施計画なんてのは、文句言われてなんぼ、いかに気持ちよく文句を言わせるか、いかに気持ちよくもっとよくしてもらうか、というための装置な感じでしょうか。