僕の仕事はパソコンが無いと何もできない、ってほどでは無いのですが、パソコンがあると出来ることがめちゃくちゃ増えるので手放せません。

中でも、撮影じゃないやつ、絵を動かしてビデオにするやつは、パソコンが無いとものすごい手間がかかってしまいます。

パソコンでやるにも時間はかかるのですが、ここ何年かでびっくりするくらいパソコンの性能が上がっていて、計算時間が短縮できるようになりました。普通の生活で使う分には、もう十分な性能なわけですが、この計算というやつに関してはどれだけ高性能でも困りません。実際まだまだ時間がかかりすぎることもあります。

一昔前は、ドラマの24と共に何日か徹夜で作ったものです(若かっただけ)。仕上げ段階は、頭を使う試行錯誤→パソコンに計算をさせる→何十分か待つ→頭を〜 という繰り返しになることが多かったので、ちゃんと寝てたら何日あっても終わらなかったんです。

その点、同じことをするなら今のパソコンであれば何分の一かの時間で済みます。後ろで計算させつつ作業を進めることもできます。

でもやはり時間がかかるのは、昔は時間がかかりすぎてハナから却下していたアイデアや表現が、現実的な範囲でできるようになってきたので手を出してしまうからでしょうか。

調子に乗って、ちゃんと光を使おうとか思うと一晩で終わらなくなってしまいます。

ここら辺の加減が難しいところで、必要なところはこだわらなければならないでしょうし、必要ないところはサボらないといけません。

予算も時間も無制限であれば、トコトンこだわればいいんですけど。。そうもいきません。

やっても意味がない、やっても響かない、やっても気づかれない、そんな削れるところを見極めないといけません。

これが難しいんですよね。どうすればいいんでしょう。

作り手の思惑なんて視聴者には伝わらないことが常なんですが、たまに響いてもらうと嬉しい人達に思った以上に響くことがあって、これはすごく良いんです。同じものを見ても「ふーん」ていう人も多くて悔しいんですが、それは別の話、ただの僕の地のセンス不足。

ある程度万人受けするセンスを無意識にも保ちつつ思惑を過不足なく表現する、っていうのが最終的に目指すところかと思うんですが、「万人受け」と「過不足なく」が文字になると何もできなくなりますね、あらためて見ると。言葉でやりとりするとどうにもならないなと感じることがあります。

というわけで、今回もレンダリング10時間コースになってしまったわけですが、ちょっとしょうがない。もうちょっと誤魔化せるんだけど、そんなに気づかれないんだけど、でもしょうがないと踏みました。一晩待ちます。仕上がりを見てまずかったら直してまた一晩。。30秒無いシーンですが。

こういうのが10秒で出来るくらいパソコンが速くなったら、売上がどう変動するかはまた別の不安ですが。

出来ることが増えて仕事も速くなって売値が下がるのはよくある話。