ここ最近は専らロードに乗っているわけですが、元々はMTB大好きというか憧れっ子です。小学生の頃、同じクラスにBMXで有名な子がいて、ローカルのニュースなんかで取り上げられる感じの。その後、モトクロスのワークスライダーとして活躍したようです。それを見ていて、もの凄くMTBが欲しかったのですが、サクッと与えてくれるような家庭ではありませんでした。僕、実は真面目なんですが、父が比べ物にならないくらいの堅物かつ超保守的なので、新し目なものはほぼ触れませんでしたよ。良い悪いは置いておいて、これは今でも凄く悔しい思いが残っているので、子供が興味を示したものは、ちょっと触るだけでもなんでもいいから接点を作ってあげたいなと思うようになりました。大変ですが。

で、凸凹走ったり飛んだり跳ねたりしたいなーという想いはそのうち忘れてしまうんですが、高校生の頃にまたちょっとチャリ熱が。当時ジェネラルリサーチが好きだったんですが、モチーフにぶっといタイヤのチャリがあったんです。今のファットバイクみたいなのとは違うんですが、それが欲しくて。しかし、確か15万円くらいと、当時の僕が工面できる金額をはるかに超えていたので諦めざるをえませんでした。

その後大学に入りまして。デザインっていうと自転車が似合うイメージ、っていうのが一時ありまして。よしと一念発起して、高校の頃買えなかった太いタイヤのチャリを買ったる!と息巻いて自転車屋さんに行ってみたわけです。全く何も知らなかったんですが、なんという幸運か、長岡にはFin’sというお店がありまして。ふらっと行ってみたわけです。

当時はちょうどMTBダウンヒルが一気に盛り上がったタイミング。モトクロスみたいなゴツいフルサスの「下りしか考えてません」バイクが各メーカーから出揃ったような時期。店内に並ぶアホみたいな世界に一発でやられてしまいました。

社長に声をかけてもらって、全然知らない世界だけど凄くこの自転車が欲しい旨伝えると、「じゃあうちでバイトして買えば?いろいろ覚えられるし」とのこと。

なんと。

そんなこんなで、全く何もできないものの、ちょっとずつ覚えながらオーバーホールがかろうじてできるくらいまで、半年くらいお世話になりました。今思うと、こんなやつ雇いたくねーと思うくらいのバカ学生でしたが、社長と先輩には信じられないほど良くしていただきました。今も好きで楽しんでいられるのはこの時の経験のおかげです。

で、出費をギリギリまで抑え(服などは最低限に、白米に塩で乗り切る、などの貧乏スタイルはこの時に身についた)遂にクワハラのフルサスを組み上げた(給料毎にパーツを数点ずつ買い足した)のでした。このころのような物欲みたいなもの、もう無いなあ。