能楽とプロジェクションマッピングのこと。

今日は、新潟市は芸術文化会館りゅーとぴあ 能楽堂にて、能舞台とプロジェクションマッピングの融合、という実験的なお仕事でした。

案件自体はまる2年続いているんですが、まあなかなか難しくてですね。

当初、曲を舞い演じる「シテ方」の衣装に投影する、なんていうパフュームのような要望も出ていたこの案件。

いろいろと試行錯誤のうえ、一昨年の秋に初演を迎えたわけですが、

相性が悪い。

相性が悪いの一言に尽きます。

実際の舞台を眼の前で見たことがないまま臨んだのが大間違いでした。そこまで能楽に詳しくもないのですが、目の前で見てしまうとそこに完成された空間があるのは解ってしまいます。

僕の印象では、「完成された美しい瞬間が、歌という時間軸で積み重なる”だけ”の凄まじい雰囲気」という芸術と捉えました。

そこに、山あり谷ありストーリーを伝えるという手法を持ち込み、ババンとプロジェクションしてしまったために、もうね、ダメでした。投射しながら「舞が見えない。。。邪魔だ。。。」と自分で思ってしまうんですもんね。ダメですね。

ただ、この件にかかわったおかげで、ちゃんと能楽を見るという機会と出会うことができました。

細かいところはよくわかりませんが、雰囲気はやはり良いです。

特に、練度の差が凄まじく出るようで、演者によって全く雰囲気が変わります。

で、おそらく練度が上がると人の動きでなくなっていくのではないかと思います。恐ろしく滑らか。恐ろしく無駄がない。びっくりします。

見た目滑らかで無駄がないということは、内側ではものすごく無理をしている技があるんだろうなあと思います。そういうのかっこいいですね。

というわけで、ものすごい凄みと完成された雰囲気の舞台に、どうやってこんな若造の映像を持ち込むのか。

冷静に考えると結構な無理ゲーですが、頑張ってきましたというとりあえずの報告です。

詳細はもうちょいしたらまとめてみようかと思います。